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上目黒のギャラリーで作品展 「水の循環」で資本主義社会を表現

雫を眺める店主の青山秀樹さん

雫を眺める店主の青山秀樹さん

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 上目黒のギャラリー「青山目黒」(目黒区上目黒2、TEL 03-3711-4099)で1月16日、作品展「From Something to Something else(何かから他の何かへ)」が始まった。

展示しているラベルの水は実際に飲むことも

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 アーティスト森田浩彰さんの作品展で、同ギャラリーでは3回目。作品はスイスのバーゼルで開かれた美術展でも展示したものを再展示する。

 10坪ほどのギャラリースペースでの壁の上部に10種類のミネラルウオーターのペットボトルを並べ、そこから滴を垂らし、下部には別のミネラルウオーターのボトルを設置し、上から垂れてきた滴を受け止める。「水の循環」運動を「資本主義社会の中での循環」というプロセスに重ね合わせ水で表現した作品だ。

 ギャラリースペースの奥では、各ボトルの名前を線でつなぎ雲のイメージを描いた作品と、ネオン管を使ってその形を表現した作品なども展示。実際に作品に使われている銘柄のミネラルウオーターを飲むことができるバーも設ける。

 店主の青山秀樹さんは「販売されている『水』は水源によって名前分けされ、時には水源と異なる地域で所有、販売されている。作品ではボトリングされた『水』が空中を通過して異なるボトルに移る。さらに気化した水はやがて雨となり、また違うラベルで販売されるかもしれない」と話す。「アートや美術としてではなく、日常の一つの状況を感じるように気軽に楽しんでいただければ」とも。

 開催時間は12時~19時。日曜・祝日休廊。入場無料。2月13日まで。

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