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目黒雅叙園で「百段ひなまつり」 津波に流されたおひなさまも

漁礁の間に展示される丹野家のひな人形

漁礁の間に展示される丹野家のひな人形

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 目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)の百段階段で1月22日から、「『百段ひなまつり』~みちのくひな紀行~」が開催されている。

岩手県奥州市の「くくり雛」

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 過去6回の開催で延べ34万人が来場し、毎年恒例となっている同展は今年で7回目。今回は「みちのくひな紀行」と題し、岩手県、山形県、福島県のひな人形約500点と、つるし飾り約170点を展示する

 22年ぶりに蔵から出して一般初公開するという、白石城主片倉家伝来のひな人形や、木型に和紙を張り型から切り取る「張り抜き」と言われる技法を用いた福島県三春町のひな人形、岩手県奥州市の押絵の技法で作られた「くくり雛(びな)」なども展示する。

 特別展示「津波に耐えた大正雛」では、岩手県大槌町で東日本大震災の津波被害にあい、震災発生後1カ月後にがれきの中から泥にまみれながらも奇跡的に発見された「大正雛」も展示する。

 展示会場の「百段階段」は東京都指定文化財。昭和10年に建てられ、99段の長い階段廊下には7部屋を各階に配置し、天井や欄間(らんま)には当時の著名画家たちが創り上げた美の世界が描かれている。

 同展に企画協力した「二木屋」主人の小林玖仁男さんは「目黒の財産でもある『百段階段』と東北のひな文化の豪華なコラボレーションが実現した。見る機会も少ない貴重なひな人形ばかりなので、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時。入場料は、一般=1,500円、学生=800円。小学生以下無料。3月6日まで。

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