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白金台にうなぎ専門店「藤田」 浜松で創業50年の老舗店

秘伝のタレにくぐらせながら備長炭で焼き上げる

秘伝のタレにくぐらせながら備長炭で焼き上げる

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 白金台に3月9日、うなぎ専門店「藤田」(港区白金台4、TEL 03-6432-5636)がオープンした。

店内の様子

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 店舗面積は50坪。席数はカウンター席6席を含む48席。白金台のビル3階にある見晴らしのいい店内で、個室、テーブル席、カウンターとさまざまな客のニーズに対応する。ゆっくりくつろげるようにテーブルの間隔は広めに設置。カウンターの前ではうなぎを炭火焼きしており、店内に香りが漂う。 

 浜松に本店を構える同店は、1892(明治25)年ごろに浜松から長野県飯田市へうなぎの行商を始めたのがきっかけ。その後、養鰻(ようまん)場を持ち、1964(昭和39)年にうなぎ専門店を開業。現在は4代目店主の藤田将徳さんと姉の清美さんで店を切り盛りする。

 同店のうなぎは、静岡県産のものを使用し「活(い)かし込み」と呼ばれる、きれいな水の中で餌を与えず泳がせることで泥臭さを抜く作業を約1週間行う。清美さんは「1週間も行うと、さばくのが難しくなるが、臭みが消え、身の締まりも良くなる。うなぎが苦手だったお客さまにも食べてもらっている」と話す。

 調理法は「関東風」と呼ばれる、かば焼きにする前に一度蒸しあげる調理法。焼きの工程でも、通常より手間を掛けている。「関東風のふっくらとした柔らかい味だが、関西風の香ばしいおいしさも併せ持ったうなぎに仕上げている」。タレは約50年継ぎ足し使っている秘伝のたれだ。

 メニューの「うな重」はうなぎの大きさによって値段が変わる。約4分の3尾を使う「川」(2,800円)、1尾を使う「花」(3,300円)、約1.5尾を使う「特山」(4,700円)など。新鮮なうなぎもを安定して供給できることから、同店では「きも焼き」(1串=700円)や「きもわさ」「きものてんぷら」(以上700円)なども提供する。同店限定で、小うな丼、う作、サラダが付くレディース御膳「すみれ」(2,500円)も用意。

 「さまざまなニーズに対応でき、女性用の御膳も用意している。女性一人での来店から、家族、接待といろいろなシーンで、浜松のおいしいうなぎを食べてほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~21時まで。月曜定休。

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