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目黒の桜の木を守る「目黒のサクラ基金」 サンマのペーパーナイフ贈呈

目黒区の伐採した桜を使った「さんまペーパーナイフ」

目黒区の伐採した桜を使った「さんまペーパーナイフ」

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 目黒区役所みどりと公園課(目黒区上目黒2、TEL 03-5722-9745)が運営する「目黒のサクラ基金」では1月1日から、1万円以上の寄付に対して記念品を贈呈する取り組みを始めた。

目黒のサクラ基金ポスター

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 記念品は同区と友好都市の宮城県気仙沼市にある木工業者との連携により、同区で伐採した桜の樹木を使ったペーパーナイフを製造する。デザインは落語で「目黒のさんま」から関連し、サンマをモチーフにしたものとなっている。

 同区役所みどりと公園課の西尾千暁さんは「住民からの『桜をただ伐採するのでは忍びない』との意見により実現した。ペーパーナイフに印刷しているロゴは、サクラの花が目黒のMを表していて『桜を守る人、目黒と気仙沼、目黒の桜がつなぐ縁』をイメージして作られている」と話す。

 同区内に約2300本ある桜の保全を目的とした同基金は、2013年3月11日より開始され、現在までに500万円以上の寄付を集めている。寄付金は、樹木診断や植え替え、伐採など、桜の保全のための活動資金として使われる。

 桜の寿命は約60年と言われ、同区内の桜のうち約1000本が今後10年で樹齢60年に達する。

 西尾さんは「記念品の贈呈により目黒のサクラ基金がより認知され、桜の保全事業がもっと積極的に行えるようになれば。目黒の桜を後世に伝えていきたい」と呼び掛ける。

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