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目黒の五百羅漢寺で「お財布供養大祭」 全国から古い財布集まる

無料で配布される「金ご運守り『巡冨』」

無料で配布される「金ご運守り『巡冨』」

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 下目黒の五百羅漢寺(目黒区下目黒3、TEL 03-3792-6751)で3月12日、古い財布を供養する「お財布供養大祭」が行われる。協力はRE機構。

供養される古くなった財布

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 同寺の財布供養は昨年から始まり年間4~5回行われる。今回の開催日は3月12日(サイフの日)にちなんで行われ、古くなった財布を供養し開運と巡冨(じゅんふう)を祈願する。年間約100個の財布が全国より供養として集まる。

 同寺学芸員の堀研心さんは「物に魂が宿る日本の宗教観ならではの文化。皆さんの財や富を長年守っている財布をただ捨てるのでは忍びない」と話す。

 供養する財布には古い紙幣を使った「御供養札」を入れる。参列者全員に絵馬が配られ、祈願内容を記入し、財布と共に本堂へ運ばれる。本堂では僧侶の祈念があり、その後幸運と金運が巡るようお守りが配布される。今回は供養をしない参列者全員にもお守りが配られる。

 御供養札とお守りは同区にある障がい者施設の利用者が制作したものを羅漢寺で開眼法要を行い、供養された後の財布に関しても部品ごとに分別して処理をする。堀さんは「いろいろな素材を使っている財布はおたき上げができない。処理を障がい者施設にお願いすることで実現している。供養費の一部は障がい者の雇用支援にもつながっているので、富が巡り、社会が巡って豊かになっていけば」と話す。

 参列者は古い財布を供養する人や長年使った財布をねぎらう人、金運を呼び込みたい人、運や縁を巡らせたい人などさまざま。「『金運』『財運』は独占しても役に立たない。巡らせることで富が巡ってくる」と堀さんは話す。「社会貢献としての活動としても広まっていければ。これを機に仏教や宗教などへの親しみを持つ一因となれば」とも。

 受付時間は10時30分から(供養は11時~11時30分)。参加無料(財布を供養する場合は供養料2,000円)。

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