目黒シネマ(品川区上大崎2、TEL 03-3491-2557)が10月25日~31日の1週間、豊田利晃監督特集として、「青い春」「ナイン・ソウルズ」の2作品を上映している。毎回ユニークな企画を展開する「名作チョイス」企画の一環。
脱獄囚9人の逃亡劇を描いた「ナイン・ソウルズ」の世界観を踏まえ、館内ではスタッフ全員が白つなぎのコスプレで出迎える。併せて、豊田監督の作品のポスターも展示している。
コスプレをするようになったきっかけについて、館長の宮久保さんは「震災後間もなくキックアスの上映を行った時が最初。不謹慎かとも迷ったが、映画館は娯楽施設なので皆で明るく上映しよう」と始めたという。普段はちょうネクタイ姿で勤務しているが、できる範囲で映画の世界観が出るようなコスプレにチャレンジしている。
上映作品のポスターは、宮久保さんが館長に就任してからの17年間のものは全てコレクションしてあるという。手に入れにくいものは、ネットオークションで探したり都内中を探したり、それでも見つからないときはデータを拡大コピーしてポスターにしている。館内は、古い作品にもかかわらず、若い来館者の姿も多く見受けられる。
今後は、犬童一心監督特集や市川準監督特集などを控える。