目黒雅叙園（目黒区下目黒1）で6月29日、結婚式を体験するイベント「結婚式場でウエディングごっこ♪～クールジャパンな“和婚”体験編～」が行われた。主催はウエディングパーク（港区）。

神前式を体験する学生ら

　結婚式場の口コミサイトを運営する同社が企画し、昨年11月にも行われ2回目の開催となる。婚姻届を出しても結婚式や披露宴を行わない「ナシ婚カップル」に対して、学生のうちから「結婚式への憧れ」を持ってもらうことを目的とした企画。カップル向けのコミュニケーションアプリ「Between（ビトウィーン）」内で募集し、都内の高校生や大学生ら11組が集まった。

　同社の菊地亜希さんは「年間に69万組が結婚するといわれているが、結婚式を行うのはそのうちの半数程で少なくなってきている。前回のイベントでは学生から結婚式を挙げたいなど声が上がった。今回も結婚式は良いものと感じてもらいたい」と話す。

　イベントでは神前式を体験した後、「ヨメ活・ムコ活ワークショップ」として、男女別々の部屋で「センスプロップス」と言われる扇子に飾り付けを行い、披露宴会場で交換し合う「絆式」を行った。高校生カップルと白無垢（むく）、紋付きはかまを来た新郎新婦による鏡開きも行われた。

　都内の高校に通う川浦充治さん（16）は「結婚式場に来ることが初めて。結婚式は洋式というイメージだったが、和式の式場もすごくいいと思った。いつかこういったところで結婚式を挙げてみたいと思った」と話す。

　昭和女子大学に通う20歳の女性は「アプリでイベントのお知らせを見て気軽に参加した。和装を初めて見たがすてきだと思った。結婚式が身近になった」とも。

　菊地さんは「目黒雅叙園は日本で最初の結婚式場といわれている。非日常な空間を感じるのに良い場所。参加することで自分もやってみたいなど想像が膨らむような体験をしてもらいたい」と話した。