目黒シネマで矢崎仁司監督作品「無伴奏」など2本上映、トークショーも

目黒シネマ外観

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 目黒シネマ(品川区上大崎2、TEL 03-3491-2557)で現在、矢崎仁司監督作品「三月のライオン」「無伴奏(むばんそう)」の2作品を上映している。

成海璃子さんの主演で映画化された「無伴奏」

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 同館が厳選した映画を2本立てで上映し、監督や役者の舞台あいさつやトークショーを予定する「名作チョイス」企画の一環。

 「三月のライオン」は1992年に公開された作品で、記憶喪失の兄と兄を恋人のようにいちずに思い続ける妹との禁断の愛を描いた物語。「無伴奏」は直木賞作家・小池真理子さんによる半自伝的恋愛小説を成海璃子さんの主演で映画化されたもの。

 7月11日は矢崎監督と無伴奏に出演した成海璃子さんがトークショーを行い、映画の製作秘話など話した。同12日は矢崎監督と山本政志監督がトークショーを行った。上映最終日の15日には矢崎仁司監督と酒井波湖(はこ)さんの舞台あいさつを最終上映後に予定している。

 同館支配人の宮久保伸夫さんは「矢崎監督の『三月のライオン』は公開当時に見たが、素晴らしくて印象に残っていた。久しぶりに新作『無伴奏』の公開だったので、『名作チョイス』として新作と2本立てで、新作を見る前からやりたいと思った」と話す。

 同館は目黒で唯一の映画館となり、1955(昭和30)年から前身である「目黒ライオン座」「目黒金龍座」として看板を掲げ、1975(昭和50)年に「目黒シネマ」としてリニューアルし2本立て映画館として運営を始めた。レトロな雰囲気の映画館で邦画、洋画、ハリウッド大作からアート系作品まで幅広くセレクトした各ジャンルの映画を1枚の入場券で映画を2本見ることができる「2本立て」営業を行っている。

 「名作チョイス」ではこれまでにも岩井俊二監督などトークショーを行った。ほかにも俳優が2本の映画を選ぶ「俳優☆チョイス」や監督が自作の映画を選ぶ「自作と見る監督チョイス」など企画し、舞台あいさつやトークイベントなど上映後に行う。

 宮久保さんは「さまざまな映画を厳選しているので、通っていただければ必ず良い映画を見てもらえる自信がある。ほかにも監督や役者と会える機会や、展示物、スタッフによるコスプレなど、ほかの映画館がやらない新しい映画館作りを目指している。2本見るのはお尻が痛くなるが、その日1日はどっぷりと映画に浸ってみては」と来館を呼び掛ける。

 同上映企画は7月15日まで。

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