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ダウン症の女性書家・金澤翔子さん、目黒雅叙園「百段階段」で作品展

金澤翔子さん(左)、金澤泰子さん(右)

金澤翔子さん(左)、金澤泰子さん(右)

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 目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で現在、「ダウン症の天才書家 金澤翔子×百段階段~共に生きる~」が開催されている。主催は目黒雅叙園、NPO法人「京都文化協会」。

NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル題字の前で

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 1985(昭和60)年生まれの金澤翔子さんは「ダウン症の天才書家」として知られ、NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル題字のほか、鎌倉建長寺での「建長寺展」、京都建仁寺での「建仁寺展」などの作品も手掛ける。

 同展は翔子さんが生まれた目黒で30歳を迎える節目に開きたいとの思いから実現した。翔子さんが生まれた当初、母・泰子さんは娘が障害を持ってしまったことに悲しみに打ちひしがれていたという。「目黒は最初の場所。生まれたころは悲しかったが、今はこんなに幸せになったという軌跡を百段階段で表現できれば」と話す。「目黒雅叙園には生まれた当初二人で遊びに来た思い出の場所。当時はこんなところで展覧会などできるなど思ってもみなかった」とも。

 会場は館内の「百段階段」。階段廊下を上る途中にそれぞれ7部屋あり、各部屋に作品を展示。29年間の軌跡となるよう、作品のメッセージ、コンセプトも添える。

 母・泰子さんは「今はとても幸せ。生まれた時から地獄から天国になった始まりの街『目黒』でイベントを開けるのは私たちにとって意味が深い。作品を見て元気をもらったと声を掛けていただいた時は本当に二人ともうれしい。作品を通してこれからも元気を与えたい」とも。

 翔子さんは「『ハッピー』と『感動』心を込めて書きました」と話す。

 開催時間は10時~18時(入場は閉場30分前まで)。入場料は、当日=1,200円、前売り=1,000円、学生=600円、小学生以下無料。12月28日まで。

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