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めぐろ歴史資料館 開館10周年特別展「目黒のタケノコ 竹がもたらすもの」開催

めぐろ歴史資料館 開館10周年特別展「目黒のタケノコ 竹がもたらすもの」開催

昭和3年頃の碑文谷の竹林

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めぐろ歴史資料館(目黒区中目黒3、TEL 03-3715-3571)で4月24日から、開館10周年特別展「目黒のタケノコ 竹がもたらすもの」が開催される。

めぐろ歴史資料館 開館10周年特別展「目黒のタケノコ 竹がもたらすもの」開催

「筍(たけのこ)や目黒の美人ありやなし」と正岡子規の句に読まれるほど有名だった目黒のタケノコ。同展では、かつて目黒の名産品として有名だったタケノコの栽培の特徴や歴史的変遷、竹の地下茎であるタケノコや竹製品などが暮らしの中で欠かせないものになっていることを紹介。

目黒は昭和の始めごろまで竹林がいたるところにあり、タケノコの栽培が盛んな地であった。目黒のタケノコ栽培は江戸時代の寛政期(1789年~1801年)に始まり最盛期は大正時代。

一般に食用とされるタケノコは孟宗竹(もうそうちく)と呼ばれるもので、薩摩藩が琉球から伝えたのが最初とされている。その後、江戸の戸越村(品川区)にもたらされ、碑文谷村、衾(ふすま)村(目黒区)などへ広がり「目黒のタケノコ」は練馬大根や千住ねぎなどと並んで江戸野菜としてあげられる特産品となった。

特徴的なのはその独特な栽培方法。今やほとんど失われている「目黒式」と呼ばれるこの栽培方法は、根生け(ねいけ)と呼ばれる作業を、夏から秋の地下茎の成長時期に数回繰り返して行われる。地下茎を掘り起こし、40センチほど掘った溝に埋めなおして栽培をする。この作業は重労働を要した。手間暇かけた作業によって、太く、柔らかく、おいしいいタケノコを栽培することができた。

江戸時代の目黒は幕府の鷹場としてたびたび将軍も訪れ、諸大名の下屋敷も広がる風光明媚(めいび)な土地であった。庶民の間でも少し足を延ばせば訪れることのできる行楽地として人気を集めていた。

目黒のタケノコは「名物筍飯」として目黒不動尊の門前町の料亭で振舞われ参拝に訪れた初物好きの江戸っ子たちの間に瞬く間に広がった。目黒の竹林も、関東大震災を機にだんだん切り開かれ、今では当時の姿を留めるのは、すずめのお宿緑地公園などわずかな場所だけとなってしまった。

「目黒のタケノコは忘れられようとしている。当時の目黒の景観を今の皆さんにも知ってもらいたい。」と語るのは学芸員の横山昭一さん。

開館時間は9時30分~17時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入館無料。8月26日まで。

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