クラウドファンディング型ふるさと納税の取り組みである「園庭のない保育園の子どもたちを応援する事業(子どもたちの「ヒーローバス」運行プロジェクト)」が11月9日、目黒区内で全国で初めて実施される。
目黒区内に35カ所ある私立認可保育園のうち、8割に相当する28か所には敷地面積等の十分な広さの園庭がないことから、区の子育て中の若手職員が中心となって今回のプロジェクトを推進する。
区の予算で運用する1台目のバスは、ワンボックスサイズの車両に子ども18人、大人4人が乗車できる。午前中に2園、午後に1園の子どもたちを駒沢公園や林試の森、駒場公園等十分な広さがある公園に送迎することができる。
目黒区子育て支援部保育施設整備担当課長の吉田武広さんは「目黒区は区境に広い公園が多い立地であり、今までは保育園の子どもが歩いて行けず、十分な広さのない公園に園児が集中してしまう現状があった。子どもたちが十分に外遊びを経験できるように、またクラウドファンディングを行うことで地域の方にも間接的に子育てに関わっていただくのが目的」と話す。
「子育てにまつわる情報についてネガティブな印象が多い中、たくさんの方の支援を得て街中を走るヒーローバスや子どもたちの笑顔を目にしていただき、子育ては本来楽しさも多いという側面にも注目していただきたい。広場不足は目黒区だけの問題ではない。他の都市部でも、この取り組みをモデルに活用していただければ」とも。
同プロジェクトへの寄付受け付けは12月31日まで。