人口知能(AI)カフェロボット「root C(ルートシー)」が4月26日、東急目黒線目黒駅構内に設置された。運営はニューイノベーションズ(江東区)。
ルートシーはスマートフォンの専用アプリで商品と受取時間を選んで決済し、本体内部でいれたコーヒーを指定時間に受け取ることができる非接触型のコーヒー無人販売機。AIが利用者の好みを学習し、次回のお薦めのメニューを提案する機能も持つ。2021年、東京駅構内でサービスを始め、同年のグッドデザイン賞を受賞している。
使うコーヒー豆は、生産履歴が明確な「スペシャルティコーヒー」で、エチオピア、コスタリカ、ホンジュラスなど7種のコーヒーをホット・アイスで用意する。価格は1杯450円で、サブスクリプションサービス「Limited Plan(8杯まで)」=月額1,980円、「Unlimited Plan(杯数無制限)」=月額7,980円もある。
パーソナライズ診断機能「root C MATCH」は、商品購入前に好きな香り、コーヒーを飲む頻度などライフスタイルやコーヒーに関する7問に答えるとお薦めの商品を提案。さらにコーヒーを飲んだ後の質問と併せ、AIがユーザーの好みを学習して利用者に合うコーヒーを診断する。同社によれば「診断機能の精度は利用する度に上がっていく」という。
東急目黒駅の設置について、同社の中尾渓人社長は「これまでも駅やオフィスビルなど人が多く集まる場所への設置を積極的に進めてきた。駅への設置拡大は利用者からの要望も多く、その中で今回初めて東急線の駅にも設置できてうれしい」と話す。
営業時間は、同駅改札外コンコースの利用可能時間に準じる。