目黒のNPO法人「目黒Green World Project(グリーンワールドプロジェクト)」(目黒区下目黒3、TEL 03-5436-2088)が10月30日、目黒区内の障がい者福祉施設で製造された商品の代行販売をAmazonで開始した。
子どもの未来、グリーンな街づくり、福祉施設のサポートなどを掲げ、2013年より同区で活動する同団体。障がい者福祉施設「しいの実社」(目黒本町)で製作されているマフラーやラグマット、雑貨など約120点の商品を代行して販売する。ネット販売を行う福祉施設は少なく、同区以外の人が商品を手にできる機会が少ないため、同団体が代行することとなった。
同団体の理事長トベタ・バジュンさんは「福祉施設で作られた商品は、繊細な色使いやデザインなど、市販の製品と比べても素晴らしいものばかり。一人でも多くの人に、知っていただくきっかけをつくりたい」と話す。
しいの実社は、自閉症を始めとする知的障がいと持つ人たちの日中活動の場として運営する。約30人が在籍し、同区内の店舗で手作りの織物製品をはじめ、クラフト製品、焼き菓子、天然酵母パンを製造・販売する。
同施設長の渡辺浩成さんは「適切な支援によって障がいを持つ人が能力を発揮し、仕事と充実した時間を過ごすとともに、作り上げる満足感、達成感を味わってほしい。そしてその商品を皆さんに愛用していただきたい」と話し、「知的障がいを持つ人が少しでも生活しやすくなってほしい」と期待を寄せる。
トベタさんは「この取り組みを目黒区で成功させ、全国へと広げていきたい。福祉施設の生産者、購入者、皆がハッピーになれるような仕組みをつくっていきたい」と意気込む。