白金台の東京都庭園美術館(港区白金台5、TEL 03-5777-8600)で1月16日から、企画展「ガレの庭~花々と声なきものたちの言葉~」が開かれている。
19世紀後半にフランスで活躍した工芸家エミール・ガレの作品約100点とデザイン画資料など約40点を展示する同展。各部屋にテーマを設け、作品を工夫して展示している。
ガラス工芸や陶器のほか、木工家具のデザインなども行ったガレは、植物学者としても知られており、同展では植物や昆虫をモチーフにした作品を多く展示している。
学芸員の八巻香澄さんは「デザイン画が実作と一致することは極めてまれであるが、今回は一致している作品も展示している。3組の作品に関しては、実際に隣で見比べることができるように展示している」と話す。
作品や作家をより深く知ってもらうために講演会やワークショップなどのイベントなども開く。
八巻さんは「ガレの自邸の庭に見立てた同館の庭園など楽しめるので、気軽に来場いただきたい」と呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入場は30分前まで)。第2・第4水曜休館(祝日の場合はその翌日)。入場料は、一般=1,100円、大学生=880円、中・高校生・65歳以上=550円、小学生以下および都内在住在学の中学生無料。4月10日まで。