上目黒のレストラン、マルコヴィッチ（目黒区上目黒1、TEL 03-6303-4705）に1月15日から、海外でも注目されるカメラマン・嶋本丈士さんによる写真展「Still Dreaming moments of leica×vario」が常設される。協力はライカカメラジャパン。

嶋本さんが遭遇した場面を収めた1枚

　「ライカ×バリオ」で撮影した作品で構成する同展。嶋本さんが昨年夏ごろ、ポーランド、フランス、チェコを巡り、その場で起きた出来事を収めたという作品の中には、警官が黒人にスプレーをするような世界的にもタイムリーな場面や、普段あまり注目することのない、エッフェル塔の足元を写した作品など24点が並ぶ。

　嶋本さんは米・芸術大学を卒業し、米国内でこれまで数々の写真展を開催。2009年発行の「STUDIO VOICE別冊」では日本の写真家100人に選ばれ、ニューヨークで開かれたNEW CITY ART FAIRではイメージ写真に採用された。2014年には麹町で、ビル1棟を美術館に変貌させるイベントを主宰するなど、幅広く活動を行う。マルコヴィッチでは、1年以上前から嶋本さんの作品を展示しており、今回は写真の入れ替えによるリニューアルとなる。

　嶋本さんは「普段から現実味がある写真を収めていきたいと思っている。今回の写真展は自分にしか見えないものを収めたセルフドキュメンタリー。白黒写真は色が見えない分、見る人にも想像しながら感じてもらえる。偶然お店に食事にきた人が私の作品を見て、いろいろ感じ取り、私と共有してくれたら」と来場を呼び掛ける。

　会場内では、「もっとアートを気軽にコレクトしてもらいたい」という嶋本さんの思いから、厚手のマット紙にポスター印刷した作品も販売する。1月15日にはオープニングレセプションを開き、来場者の先着100人にオリジナルポスター（A2サイズ）を配布する。

　開催時間は11時30分～15時、18時～24時。