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目黒雅叙園に「青森ねぶた」-「和のあかり」展PR、ねぶた史上初の試みも

ねぶたと北村春一さん

ねぶたと北村春一さん

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 目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で3月15日、「和のあかり」展で一般公開する「青森ねぶた」の先行展示が行われた。

漁礁の間でのねぶた展示の様子

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 今年7月に開催する「和のあかり」展PRを兼ねた一日限定企画として、同園内にある東京都指定有形文化財「百段階段」で行った同展示。

 「漁礁(ぎょしょう)の間」では昨年実際に使ったねぶたが披露された。展示は平均年齢33歳の若手ねぶた師4人で構成する青森ねぶた制作集団「ねぶた屋」。流派の異なるねぶた師によるコラボ活動は青森ねぶた史上初の試みという。

 同団員の北村春一さんは「漁礁の間の豪華さに負けてしまうかもしれないという意味では最初は不安があったが、展示してみるとお互いが引き立てあっている」と話す。「ねぶた師はみんなライバル同士で、最初は形になるのか不安もあった。それでも知恵を出し合い一つの作品ができた。達成感が味わえた」と笑顔を見せる。

 初の試みはもう一つ。通常、ねぶたのライトアップには蛍光灯や白熱灯が使うが、今回は一部にLEDライトを使ってライトアップした。「LEDを使うのは初めてで、試験的な意味もある。大型ねぶたの軽量化やコストダウンとしても重要な意味を持つ」と北村さん。

 企画担当の芳賀尚賢さんは「漁礁(ぎょしょう)の間にパワー負けしない色合いの強い物はないかと思った時に、『ねぶた』が思い浮かんだ。ねぶた屋は若手のねぶた師で私と同世代。当館の装飾や絵もさまざまな流派の絵描きが集まって共演をした場所なのでそういった意味でも楽しみ」と話す。

 北村さんは「実際の祭りでもねぶたをこの近距離で見ることはできない。面白い展示になると思う。ねぶた祭りを見た人もまだ見ていない人も楽しめる。興味を持ってもらい、青森の本場に来ていただければ」と期待を寄せる。

 「和のあかり」展は7月3日~8月9日、同館で開催する。

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