目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で7月3日から、「和のあかり×百段階段」展~日本の祭り、12のあかり~が開催されている。
百段階段には126枚の日本絵画に囲まれた部屋が7部屋あり、「日本各地の祭りのあかり」、「夏のあかり」、「草木が照らすあかり」など日本人が愛してきた和紙で照らす風情のある「和のあかり」が各部屋をともす。
今回の目玉は「漁礁(ぎょしょう)の間」に展示されている青森ねぶた。平均年齢33歳の若手ねぶた師4人で構成する青森ねぶた制作集団「ねぶた屋」が制作する。流派の異なるねぶた師によるコラボ活動は青森ねぶた史上初の試みという。
さまざまなテーマの「あかり」を展示。頂上の間は「ちょうちんのあかり」をテーマに山口県柳井市、山口市の祭りのちょうちんが並ぶ。他には草丘(そうきゅう)の間は「夏のあかり(江戸風鈴とアートの竹林)」、一畝(じっぽ)の間は「葛飾北斎のあかり・江戸職人のあかり(江戸切子、かんざし、漆、組子)」など12種類の「あかり」が会場をともす。
企画担当の芳賀尚賢さんは「当初は7つのあかりで進めていたが、日本には素晴らしい『あかり』が多く、気づけば12の『あかり』に膨れ上がっていた。今回はあえて会場は暗がりを多く作っている。古来、日本では暗い中にささやかなあかりをともしていた。お祭りで暗闇の中にほんわか光るちょうちんに癒やされることもあったかと思う。暗闇の中に少しともるあかりを感じることによってより『あかり』の存在を知っていただけるのでは」と話す。
同展では、撮影した写真をフェイスブックに投稿し10個以上の「いいね」が付くと、次回の同企画展の入場料が無料になる特典も用意する。
開催時間は10時~18時。入場料は、一般=1,200円(前売り=1,000円)、学生=600円、8月9日まで。