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目黒雅叙園で「いけばな×百段階段2016」展 51の流派集う

漁礁の間に展示されている清泉古流の生け花

漁礁の間に展示されている清泉古流の生け花

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 目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で3月15日、「いけばな×百段階段2016」展が始まった。

清方の間に展示されている郁生流の生け花

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 日本いけばな芸術協会から総勢51流派が週替わりで作品を展示する同展。今回で4回目となり延べ約13万人が来場。

 展示会場の「百段階段」は東京都指定文化財。1935(昭和10)年に建てられ、99段の長い階段廊下には7部屋を各階に配置し、天井や欄間(らんま)には当時の著名画家たちが創り上げた美の世界が描かれている。

 参加流派は「一葉(いちよう)式いけ花」「清泉(せいせん)古流」「宏道(こうどう)流」「古流松濤会」「御室(おむろ)流」「郁生流」「小原流」など51の流派が参加。1週間ごとに流派を入れ替え展示する。

 同館広報担当の芳賀尚賢さんは「昭和の竜宮城と呼ばれている百段階段で、昭和初期の画家たちの作品など各部屋によって変わる。その度生け花の流派も変わり、さまざまな生け花の多様性もわかるように展示している」と話す。

 生け替えを行う休館日にはエントランスロビーで代表流派家元による大型作品の公開制作も行う。

 一葉式いけ花家元の粕谷明弘さんは「今回は4回目ということで、生け花の恒例の行事になった。百段階段できることがうれしい。9週間もの長い期間やっている企画はほかにあまりない。各流派が1週間ごとに入れ替わるので、さまざまな生け花の面白さを感じていただきたい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時。入場料は、一般=1,200円(前売り1,000円)、学生=600円、小学生以下無料。5月15日まで。

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