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東京都庭園美術館で「並河靖之七宝」展 初の大規模回顧展

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東京都庭園美術館で「並河靖之七宝」展 初の大規模回顧展

並河靖之 藤草花文花瓶 並河靖之七宝記念館蔵

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 白金台の東京都庭園美術館(港区白金台5、TEL 03-5777-8600)で現在、「並河靖之七宝」展が開かれている。

東京都庭園美術館 本館

 没後90年を記念する明治期の七宝家・並河靖之の生涯と、初期から晩年に至るまでの七宝作品を一堂に会して紹介する、初めての大規模な回顧展となる同展。

 国内外の七宝作品に加え、下絵等の関連資料なども展示する。作品の9割が海外への輸出用に作られたため、日本国内で見ることのできる作品はそれほど多くなく、海外からはイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館からの作品も展示する。下絵画工・中原哲泉(てっせん)氏による下絵など資料約40点も展示する。

 「七宝」とは、金や銀、銅、青銅など金属の下地の上に釉薬(ゆうやく)を載せて焼くことで美しい彩色を施す金属工芸の一種。歴史は古く、紀元前の中近東にまでさかのぼる。日本でも奈良時代にすでにその技術がみられ、桃山時代から江戸時代にかけて閉鎖的な職人集団の中だけで伝承していたが、ほぼ途絶えていた。明治時代の七宝家たちは、江戸時代までの伝統的な技ではなく、江戸時代末期に生まれた尾張七宝の技術を基にし、雇い外国人のワグネルが開発した釉薬を使って、近代的な国家の新しい技術、新しい産業に取り組み、七宝を作り出した。

 並河の制作スタイルは、下絵を描く職人、植線する職人、釉薬を調合する職人などがいて、ディレクターとして作品を手がけ、窯に入れる重要な工程「窯入れ」は、必ず同氏が手掛けていたという。

 同館の大木香奈さんは「超絶技巧だけではない工芸品の美しさを見ていただきたい。当館の建物の造形と工芸品との調和などを楽しんでいただければ」と話す。

 開館時間は10時~18時(入場は30分前まで)。第2・第4水曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は、一般=1,100円、大学生=880円、中・高校生・65歳以上=550円、小学生以下と都内在住在学の中学生無料。4月9日まで。

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