ホテル雅叙園東京(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)では5月13日まで「猫都の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」展を開催している。
作品のコーディネートを担当した板東寛司さんと「リアル猫ヘッド」作者の佐藤法雪さん
昨年、19日間の開催で3万人の来場を記録した同展。昨今の猫ブームの反響を受け、2回目の開催に至った。
今年は、総展示数も増やし猫アート作家40名による絵画や彫刻などの作品を、猫にちなんで222(ニャンニャンニャン)点展示している。
東京都指定文化財でもある展示会場の「百段階段」には、階段に沿って7つの部屋があり、それぞれの部屋の天井や欄間(らんま)には絵画などの装飾が施されている。
「それぞれの部屋の特徴合わせて、展示する作家の作品を選んでいる。時代やジャンルを超えて、見た人が(部屋と共に)驚きを感じる展示にしたかった。」と話すのは作品のコーディネートを担当した板東寛司さん。猫カメラマンとしての顔も持ち、過去に撮影した猫は5000匹以上になるという。
「猫好きな作家さんならではの遊び心がある作品が多い。作品をよく見て、たくさん発見をしてほしい。」と見どころを語った。
展示作品は、歌川国芳や葛飾北斎をオマージュした作品をはじめ、猫を愛した芸術家を廃棄される文庫本を用いて張り子で表現した作品など猫をモチーフにしたものから、猫好きの芸術家まで様々。猫人形専門作家による、羊毛フェルトで作った巨大な本物そっくりな猫の顔の被り物など現代アート作品なども展示されている。
また、信州高森町「瑠璃寺」にも奉納されている、作家もりわじん氏の「薬師神猫様」など寺の宝とされている貴重な作品も見どころ。
開催時間は10時~18時。入場料は、一般=1,500円、学生=800円、小学生以下無料。5月13日まで。