北は青森から南は鹿児島まで40に及ぶ作家・団体が集結し、ホテル雅叙園東京(目黒区下目黒1)内の東京都指定有形文化財「百段階段」で、「こころの色彩」をテーマに作品を展示している。
今回初出展となる宮崎県在住の作家による竹明かりや長崎ランタンフェスティバルなど、日本美ならではの繊細な作品から色彩豊かな空間まで、部屋ごとにさまざまな景色を体感することがうできる。伝統の職人技と現代デザイナーのコラボレーション作品も展示しており、昔から身近にあるものの新しい見方を表現している。
企画部の柚木さんは「木漏れ日のような空間や色彩豊かなランタンなど部屋によって光の面白さが違ってくる。せわしない毎日の中に、ふと懐かしさや色の記憶を思い出したり、新しいものの見方を発見したりしてほしい」と話す。
草丘の間では、熊本の和傘の模様を反射するような光の演出を行っており、ふすまには竜の切り絵を投影し、空間が広がるような感覚が味わえるよう工夫を施す。
館内は撮影可能で、顔がしっかり映るような撮影用スポットも用意。撮った写真はSNS等で共有することができる。
「低い位置からあおるように撮ると空間全体をきれいに撮影することができる。自分の目で見て、写真で撮るとさらに違った趣を見せる作品もあり、2種類の楽しみ方を味わえる」とも。
開催時間は10時~17時(金曜・土曜と8月11日~18日は20時まで)。入場料は、当日=1,600円、館内前売り=1,100円ほか。9月1日まで。