ロシアによる侵略が続くウクライナの人々を支援するチャリティーコンサートが7月3日、東京音楽大学中目黒・代官山キャンパスにあるTCMホール(目黒区上目黒1)で開催される。
軍事侵攻により深刻な被害を受けているウクライナから避難民を多く受け入れている隣国ポーランド。同国大使館が目黒区内にあることから、同在日大使館とポーランド広報文化センター(三田2)、東京音楽大学、目黒区が連携し、ウクライナ支援を目的としたチャリティーコンサートを企画した。会場にはウクライナ避難民支援募金箱を設置する。
公演では、ウクライナ出身のコロラトゥーラ・ソプラノ歌手オクサーナ・ステパニュックさんによる歌唱や、ポーランド共和国出身のピアニスト、ミハウ・ソブコヴィアクさんらによる演奏などを行う。
オクサーナ・ステパニュックさんは2002(平成14)年、チャイコフスキー記念ウクライナ国立音楽院アカデミーオーケストラ楽科と声楽科を首席で卒業。「ウクライナのキエフ若い才能コンクール」(1992年)の優勝を皮切りに、「イタリア・世界音楽コンクール」(2002年)優勝、「第6回ブルクハルト国際音楽コンクール」(2009年)最高位ほか、数多くの受賞歴を持つ。2011(平成23)年には舞台芸術活動の功績をたたえられ、「ウクライナ名誉芸術家勲章」を受章している。
ステパニュックさんは同公演・第1部に出演し、カッチーニ「アヴェ・マリア」、ウクライナ民謡「チェリーの果樹園にて」ほか全6曲の歌唱を里見有香さんによるピアノで披露する。第2部の出演は、ミハウ・ソブコヴィアクさん(ピアノ)、津野絢音さん(ピアノ)、ウクライナの首都・キーウへの移住経験を持つ五十嵐健太さん(サクソフォン)、区内東根小学校の児童を中心に活動する合唱クラブ「地球クラブコスモス」。
13時30分開演、16時終演予定。目黒区は同公演に区内在住・在勤・在学の200人を抽選で招待する。申し込みは目黒区ホームページで受け付ける。締め切りは6月13日。