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目黒で「東日本大震災の記憶」展 友好都市・気仙沼の被災物など約400点

【被災現場写真】2011年3月12日の気仙沼市松崎片浜の状況 ©リアス・アーク美術館

【被災現場写真】2011年3月12日の気仙沼市松崎片浜の状況 ©リアス・アーク美術館

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 目黒区美術館(目黒区目黒2、TEL 03-3714-1201)で2月13日から、東日本大震災の記録と津波の災害史「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展が開かれている。主催は目黒区と目黒区芸術文化振興財団。

気仙沼市波路上瀬向で11月22日に見つかったバレーボール

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 テーマは「東日本大震災をいかに表現するか、地域の未来の為ためにどう活かしていくか」をテーマとする同展。気仙沼市のリアス・アーク美術館が特別協力する。

 震災発生直後から約2年間にわたり気仙沼市と南三陸町の被災状況を調査し、活動記録など撮影した被災現場写真約3万点や、収集した被災物約250点の中から、被災現場写真約200点や被災物11点など含む約400点を展示する。被災現場写真には状況の説明を加えインスタレーションとして展示。ほかに「絆」や「復興」など108の震災に関するキーワードで展示するなど工夫している。

 同目黒区美術館学芸員の佐川夕子さんは「ただ被害の大きさを感じるだけでなく、もう一歩踏み込んだ気持ちや背景を考えるきっかけになれば」と話す。

 同区と気仙沼市は1996年から続く「目黒のさんま祭」をきっかけに交流を始はじめ、2010年9月に目黒区と友好都市協定を締結し、その半年後に東日本大震災が発生した。

 来館した大学生は「震災から5年という節目もあり、見ておかなければと思った。5年前だから過去のことというわけでなく、これからもずっと続いていく課題として日本人の一人一人が意識していかなければいけないと思う」と真剣な表情を見せた。

 リアス・アーク美術館学芸係長の山内宏泰さんは「知らない土地で起きた大惨事としてではなく、近い将来降りかかる自分の未来への予備知識として、今まで知らなかったところ所を知ってもらいたい。津波の被害をしのぐだけでなく、その後どうやって再起を図るのかというところまで考えてほしい」と話す。

 開館時間は10時~18時。月曜休館。3月21日まで。

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