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目黒の五百羅漢寺にデジタルサイネージ 3D映像で仏像の裏側まで鑑賞

タッチパネル式サイネージを紹介する堀研心さん

タッチパネル式サイネージを紹介する堀研心さん

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 下目黒の五百羅漢寺(目黒区下目黒3、TEL 03-3792-6751)で4月8日、デジタルサイネージの奉納と点灯式が行われた。

普段は見ることができない仏像の裏側も3D映像で見ることができる

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 同寺の6カ所に屋外サイネージ、タッチパネル型サイネージ、43インチサイネージなど設置し、羅漢像や寺の歴史などを閲覧できる。中でも、羅漢像の解説付き3D映像はタッチパネルで拡大・縮小・回転させることができ、普段は見ることができない仏像の裏側まで鑑賞することができる。

 天恩山五百羅漢寺はもともと、本所五ツ目(現在の江東区大島)に創建され、五代将軍綱吉、八代将軍吉宗の援助を得て繁栄を誇った後、1908(明治41)年に目黒に移設した。

 「目黒のらかんさん」として親しまれている同寺の羅漢像305体は、元禄時代に松雲元慶(しょううんげんけい)禅師が、江戸の町を托鉢(たくはつ)して集めた浄財を元に作られた。都の重要文化財「木造・釈迦三尊及び五百羅漢坐像」の現存する305体などが安置されている。

 同寺住職の佐山拓郎さんは「江戸の文化に詳しい人でもこの場所に羅漢寺がある事を知らない人も多い。今回、サイネージを常設したことで300を超える羅漢像があることを知ってもらいたい。口頭で説明しきれない内容など補足したりもできる。細やかな情報まで見てもらいたい」と話す。

 サイネージを請け負った大日本印刷の岸本雅弘さんは「3Dで羅漢像をさまざまな角度で見られるように工夫をしている。サイネージは興味をさらに持ってもらうための一助になれば」と期待を寄せる。

 説明文の表示は日本語と英語に対応し、外国人客も閲覧することができる。今後は中国語や韓国語も対応する予定という。

 同寺学芸員の堀研心さんは「お寺なので伝統の古いものが多いが、新しい技術を掛け合わせて今後はサイネージのほかにSNSやユーチューブなども積極的に活用して、たくさんの人に知ってもうきっかけを作りたい」と意欲を見せる。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=300円、学生=200円、中学生以下無料。

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