目黒雅叙園(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で8月12日、線香花火作り体験のワークショップが開催された。
同日に行われた「青森ねぶた祭」と「石見神楽」のパフォーマンス
参加者は昼夜の部共に各50人ほどで、親子などを中心に多くの参加者でにぎわった。同施設内で開催中の「和のあかり展」の一環で、出展者である筒井時正玩具花火製造所(福岡県)の花火職人、筒井さんらが、線香花火の歴史から実際の作り方まで、参加者一人一人に丁寧に指導した。国産線香花火のメーカーは同社を含めて国内で3社。流通している99%の線香花火が海外で生産されており、数少ない国産線香花火に触れる貴重な機会となった。
筒井さんは「最近では花火をする場所が無くなり、子どもたちが花火を体験できる機会が少なくなっている」と話し、「線香花火を作る子どもたちの目がとても輝いている。花火を楽しんでもらうきっかけになれば」と思いを語った。
参加者たちは、0.08グラムと決まった火薬を細長い和紙に載せ、人さし指と親指を使いながら強弱をつけてねじり、1本の線香花火に仕上げることに挑戦。
親子で参加した小田桐幸恵さんと健人君(9)は「道具はシンプルだけど、実際体験してみると難しかった。学校の友達にも自慢したい」と楽しげに話していた。
同日には青森ねぶた祭の「ねぶたばやし・跳人(はねと)」や島根県浜田市の伝統芸能「石見神楽」のパフォーマンスも正面玄関で行ったほか、同県のゆるキャラ「しまねっこ」も登場し、来園者の記念撮影などにも応じた。
「和のあかり展」は8月28日まで。