ホテル雅叙園東京(目黒区下目黒1、TEL 03-5434-3140)で9月26日、「いけばな×百段階段2017」展が始まった。
日本いけばな芸術協会から総勢51流派が週替わりで作品を展示する同展。今回で5回目の開催となり、延べ約19万人が来場。これまでは春に開催されていたが今年は初の秋開催となり、写真撮影も可能となった。
展示会場の「百段階段」は1935(昭和10)年に建てられた東京都指定文化財。99段の長い階段廊下には7部屋を各階に配置し、天井や欄間(らんま)には絵画などの装飾が施されている。
広報担当者は「芸術的にも素晴らしい空間の中での展覧会は、一味違ったいけばなの魅力を味わえる。花だけではなく、伝統的な日本家屋の中で表現されるいけばなの世界観をぜひ楽しんでいただければ」と話す。
最初の参加流派は「草月流」「古流松應(しょうおう)会」「柳古流」「青蘭(せいらん)流」「京都古流」の5流派で1週間ごとに流派を入れ替え、総勢51の流派が参加する。
生け替えを行う休館日にはエントランスロビーで代表流派家元による大型作品の公開制作も行う。
初日を務めた草月流家元の勅使河原茜さんは「実りの秋ということで実ものをたくさん使って表現した。ホテルの顔である正面玄関の展示ということで、来館する方が植物を見て和んでいただければうれしい」とも。
開催時間は10時~17時。月曜休館。入場料は、一般=1,500円(前売り1,200円)、学生=800円、小学生以下無料。11月26日まで。