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目黒駅前の久米美術館で常設展-100年前の家計簿も展示

作品:黒田清輝(久米桂一郎肖像)1897年作

作品:黒田清輝(久米桂一郎肖像)1897年作

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 目黒駅前の久米美術館(品川区上大崎2、TEL 03-3491-6617)で1月9日、「久米美術館常設展II」が始まった。

館内の様子

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 岩倉使節団の一員として欧米12カ国を視察し「米欧回覧実記」を編さんした佐賀藩士出身の歴史家・久米邦武(1839~1931)の資料と、息子で近代洋画の先覚者、久米桂一郎(1866~1934)の作品を中心に展示している同館。桂一郎の代表作「林檎(りんご)拾い」(1892年)、「晩秋」(1892年)など、季節感のある作品約30点を展示。日記や家計簿などの資料も展示し当時の様子がうかがえるよう工夫する。

 桂一郎は「湖畔」で知られる洋画家の黒田清輝と交流があり、黒田が久米に描いた肖像画「久米桂一郎 肖像」(1897年作)も展示。黒田清輝と共に明治洋画壇の指導的役割を果たすなど美術行政家、教育者として活動した。

 学芸員の梶田里佳さんは「当館は美術館として桂一郎の作品のほかに日記や家計簿などプライベートな資料まで展示しているので、そうしたところも楽しんでいただける。他に近年の歴史の関心も高まり、邦武の資料も注目が集まっているので芸術と歴史を見にきていただければ」と話す。「常設展は季節に合わせて展示作品を変えている。次の常設展も違った作品を展示していくので何度でも楽しめる。時間を気にせずゆっくり作品など見ていただければ」とも。

 開館時間は10時~17時。休館日は月曜(月曜が祝日の場合は翌日が休館)と展示替え期間。入館料は、一般=500円、大・高生=300円、中・小学生=200円。

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