東京都と目黒区は6月11日、JR宿舎跡地(上目黒1)の開発事業予定者を、東京音楽大(豊島区)を代表とするグループに決定したと発表した。
東急東横線中目黒駅と代官山駅の中間の線路沿いにある約0.8ヘクタールの事業用地は都と区が約0.4ヘクタールずつ所有。同土地はJRから取得した。
1995年当初は公営住宅の建設を目的としていたが、その後、区の財政悪化により売却する方針に転換。2014年より都と区の共同開発事業「上目黒一丁目地区プロジェクト」として売却価格77億7,000万円が提示され民間公募が行われていたが、今月8日に学校法人東京音楽大学を代表とする「音楽の杜」グループが事業予定者として決定した。
同プロジェクトのコンセプトである「中目黒と代官山を結ぶ美しいまちづくり」に向けた事業予定者の提案によると、大学キャンパス施設として地上3階・地下1階の施設を建設し、音楽ホールや学生食堂、カフェ、図書館などは一般に開放。音楽大学ならではのコンサートなどイベントも開催予定。「まちづくり」への貢献として、目黒区と防災協定を締結し、地域防災活動にも積極的に協力する。
今後、9月に東京都、目黒区、「音楽の杜」グループの3者間で基本協定と土地売買契約が締結され、来年には建設着工想定としている。