目黒に3月20日、日本酒居酒屋「多嘉屋(たかや)」 (目黒区目黒1、TEL 03-3492-0522)がオープンした。
同店は店主がこだわった日本酒を多くそろえる和食居酒屋。店舗面積は約8坪。席数はカウンター席6席を含む16席。「大正時代」をイメージした店内は、染色工芸で人間国宝になった芹沢けい介ののれんや壁掛けなども飾り、レトロな雰囲気を演出する。
店主の古橋岳介(たかゆき)さんは「日本酒が好きでこの店を始めた。最近は日本酒のブームもあり、さまざまな種類の日本酒が出品されているので、新しい日本酒を入荷してお客さまに楽しんでもらいたい」と話す。
日本酒は約25種類を用意し、季節の日本酒や、店主が選んだ日本酒などを用意。古橋さんは「今の時期は『春酒(はるざけ)』。赤色麹という麹を使ったピンク色の日本酒を造っている酒造もある。お花見の季節にはぴったりなのでぜひ飲んでもらいたい」と話す。
日本酒は「開運」(一合=770円)、「上喜元(じょうきげん)」(同=700円)、「奥播磨(おくはりま)」(同=830円)など通年で楽しめるお酒や、イチゴミルクのような色合いの「権現桜(ごんげんざくら)」(同=700円)や桜の花からとった酵母を使った「来福(らいふく)」(同=850円)、ヨーグルトの様な味わいのある「花巴(はなともえ)」(同=900円)など春酒も取りそろえる。
古橋さんは「米と麹と水から、いろいろな特徴を出した日本酒が造られている。温度や合わせる料理によっても味を変え、その奥深さが面白い」と日本酒の魅力について話す。
食事は日本酒に合うように和食を中心に用意する。「アスパラとトマトのおひたし」(600円)、「初かつお刺し」(850円)、「小田原さわら柚庵焼(ゆうあんやき)」(880円)など、季節の食材を使った料理を提供する。
古橋さんは「新しい日本酒を楽しめるお店として知ってもらえれば。お風呂に入って染み入るようなゆっくりとした時間を過ごしてもらいたい」と話す。
営業時間は18時~翌1時。火曜定休。