下目黒の目黒寄生虫館(目黒区下目黒4、TEL 03-3716-1264)1階で現在、特別展示「今年も蚊にご用心!」が開かれている。
同展は、顕微鏡で蚊の雄、雌の蚊の違いを観察することもでき、生態や種類、吸血や病原体が広がる仕組みを標本とパネルで詳しく解説している。関与するさまざまな疾病を紹介することで、来館者の理解を深め、科学知識の普及を目指すことを目的としている。
事務長の亀谷誓一さんは「蚊は昨年話題になったデング熱などのウイルス病を媒介したり、マラリア原虫などの人体寄生虫を媒介したりする動物としても知られる。より深く知っていただきたい」と話す。
同展では、東京慈恵会医科大学熱帯医学講座の監修協力の下、実際に生きた蚊をケースに入れ展示している。期間中には蚊にまつわる実験や解説などの体験学習会も予定しているという。
亀谷さんは「『生体展示』といって、生きた蚊を提供してもらい展示している。通常は生きた寄生虫を展示するということがなかなかできないので、特別展示ならでは。ぜひ見てほしい」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~17時。入館無料(寄付金制)。休館は月曜と年末年始(月曜が祝日の場合は直近の平日が休館)。9月27日まで。