ホテル雅叙園東京(目黒区下目黒1、TEL:03-3491-4111)で現在、「いけばな×百段階段2018」展が開催されている。2013年に始まり、過去合計来場者数が25万人以上。6回目となる今回は過去最大の57流派が参加し、開始1週間で既に5000人以上が来場しているという。
日本美術の共演として、文化財である百段階段を舞台に生け花の世界を楽しむ企画展は、公益財団法人日本いけばな芸術協会の57流派が週替わりで生け花作品を出品。秋を彩る花々や実ものを使った伝統的な立花から部屋全体を使ったダイナミックな自由花まで、一度の展示で多くの流派の作品を楽しむことができる。全会期、撮影も可能。
「生け花と一言に言っても、57流派それぞれ歴史はさまざま。創始者の方の思いや、生けられた花の意味などを知った上で実際の作品を見ると、さらにお楽しみいただけるのでは。一部屋、一部屋、流派によって異なる世界観やその華道の多様性に触れていただき、自分の感性に合う華道に出合い、格式高く感じられる生け花の世界を身近に感じていただければ」と話すのは、「一葉式いけ花」の次期家元である華道家の粕谷尚弘さん。竹を使ったいけ花を得意とし、大胆で繊細、そして力強く軽やかな作風が特徴。
「『一葉式いけ花』は、花と自分との『間(ま)』を大切にしている。『間』とは、空間や時間、関わり方、バランスなど、人により捉え方はさまざま。『あらゆる存在と自分との“間”を意識し、素材の持つ美しさや“表情”を捉え、花を生ける』という理念で、どんな国、どんな文化でも調和できる独創性豊かないけ花を目指している」とも。
開催時間は、月曜~木曜=10時~17時(最終入館16時30分)、金曜・土曜・日曜・祝日=10時~20時(同19時30分)。入場料は、一般=1,500円、学生=800円、小学生以下無料。11月21日まで。