「鮨(すし) つきうだ」(目黒区東山1)の姉妹店として「鮨 おにかい」(上目黒2、TEL 03-3714-9888)が11月11日、中目黒駅近くにオープンした。経営はMUGEN(目黒区)。
店舗面積は約7坪、席数はカウンター10席、テーブル2席。築100年の古民家をリノベーションした建物の2階にあり、入り口は1階の勝手口から入り靴を脱いで上がる。看板を出していないのが特徴。
メニューは握り15貫と3品の小皿料理からなる9,000円の「おまかせコース」のみになる。料理は季節や仕入れにより変わる。代表的な料理は「マグロの赤身の漬」「塩〆したブリ」「煮鮟肝(あんきも)の軍艦巻き」。「マグロの赤身の漬」は、国産マグロと変わらない品質のアイルランド産のマグロを使い、柵ごとに霜降りをして、1時間煮切りしょうゆに漬け込んだ赤身をこのわたと一緒に提供する。「塩〆したブリ」は脂身の強いブリを3時間塩〆にし、仕上げに千枚漬けを合わせる。「煮鮟肝の軍艦巻き」は本来蒸し上げるあん肝をあえて30分煮込み、奈良漬と共に軍艦にした。
同じ建物の1階から、ヒルトン東京の「日本料理さくら」で修業を積んだ和食料理人が調理する「天婦羅(てんぷら) みやしろ」の天ぷらや、共同で作った「海老天のり巻き」を用意する。
すし職人の坂本和樹さんは「すし店として9,000円のコースは少しリーズナブル。どうしても使う食材に制限は出てくる。だからと言って、おいしいおすしを提供できないことはない。仕込みに手間暇かけて、しっかりとした職人の仕事で、客を満足させたい」と意気込む。
飲み物は日本酒のほかに、イタリアワイン・ベストソムリエコンクール(JETCUP)で優勝経験を持つ、ワインソムリエの永瀬喜洋さん監修のワインも用意し、和食とのペアリングを提案する。ビール、日本酒(以上700円~)、スパークリングワイン「フェラーリ ブリュット オマージュ」(グラス1,600円、ボトル8,500円)などをそろえる。
すし職人の坂本和樹の望月将さんは「『鮨 つきうだ』のコピーではなく、若手の自分たちですし酢の配合やメニューの開発も行っている。江戸前すしと少し離れ、崩している要素もあるが、それを楽しんでもらいたい。もちろん、しっかり江戸前の仕事ができるという部分で、コハダは江戸前の仕事で提供している」と話す。
営業時間は18時~23時。月曜定休。客単価は1万2,000円~1万3,000円を想定する。